「京都大学阿武山観測所」
高槻散策シリーズで「阿武山古墳」を
見に行った時に見かけた建物。
「阿武山古墳」を見に行った時の記事。
高槻散策シリーズ今城塚編(史跡新池ハニワ工場公園~阿武山古墳)
どうやら「京都大学阿武山観測所」という
「地震観測所」だったみたい。
面白そうなので調べてみたら「見学会」が
あるようなので申し込みました。
京都大学 阿武山観測所ホームページ
申し込みはこちらから。
http://abuyama.com/welcome/entry/input.php
今回も根性を出して行ってきました。
高槻市駅から自転車で。(泣)
死ぬほどハードなのでバイクか自動車で
行くのをお勧めします。
死の坂道を上がってきてやっと
「門扉」に到着。
坂を必死になって登っていくと頂上付近に
「京都大学阿武山観測所」が見えます。
さらに坂を上がると係員さんのお出迎え。
建物はこんな感じ。
階段を登ります。
階段を登り切った正面が入り口。
「見学会受付は9:30より開始します」
現在時間は9時55分でギリギリ。
建物に入るとすぐに受付。
受付場所を過ぎると機械類がいっぱい。
時間がギリギリだったので写真は無し。
まずは地震学についての講座から。
自転車で必死に来たから睡魔が襲ってきて
眠たくなるかと思ったら、内容が楽しく
面白かったから大丈夫でした。
「阿武山観測所」の成り立ちや歴史。
「地震学」って日本発生らしいです。
さすが「地震大国日本」。
どうやって地震を計測するかその方法を
解説してくれています。
今現在置かれている「地震計」の分布図。
「湖」にも置かれています。
どうやって設置しているかは後ほど
解説してくれました。
色んな地震計と歴史。
勉強できるように「メモ用紙」が全員に
パンフレットと一緒に配られました。
「講座」が終わると続けて「見学会」。
暖房の効いていない建物や屋上に行くので
完全防備の服装で行きます。
「フーコーの振り子」
なんて事の無いモノかと思いきや
4階の建物のテッペンから長いロープを
使って吊り下げられています。
えらくゆっくり「振り子」が揺れると
思っていました。
ここからは古くから使われていた
「地震計」の歴史や原理などが聞けます。
「地震の記録」を「すす」で記録したり
電気を使わずに機械を動かしたりと様々。
現代の「エコ」の考えにつながるのでは
無いかと「ヒント」を探しながらの見学。
そして、昔の人の「知恵」に脱帽しながら
ただただ感心して機械を見ていました。
講義を聴いていると「物理学」や「化学」
の重要性を本当に痛感させてくれます。
特に「電気」や「磁力」について。
もちろん古い「地震計」だけでなく
現代でも使われている「地震計」も展示。
説明もしていただきました。
最初の方で触れた湖の中で使われている
「満点地震計」とその方法など。
今はこのタイプが主流みたい。
コンクリートで固めた場所に設置する事も
あれば直接岩に付けることもあるそう。
記録方法一つとっても歴史がありとても
興味深いものが見て感じられます。
屋上での展望。
天気は決して悪くなかったのですが
前日の雨の影響があって遠くの方は
やや霞がかっていて見えませんでした。
しかしとてもきれいな展望。
ここでの風景を見れただけでも価値あり。
屋上のさらに上の部分から吊り下げられて
いる「フーコーの振り子」のロープ。
下までつながっています。
この「観測所」は撮影にも使われており
「プリンセス・トヨトミ」などに使われて
いたようです。
プリンセス トヨトミ スタンダード・エディション [ 堤真一 ] |
「綾瀬はるか」が使っていた
「アヤセハルカイス」があります。(笑)
最初のフロアに戻ってきて展示している
機械の説明の後ビデオ鑑賞。
映像の内容は近畿一円の地下の断層を
3Dで表現した映像観賞。
まるで海に潜ったような映像です。
題名は「阿武山アースダイバー」
これはこれで興味をそそられました。
「京都大学阿武山観測所」ホームページより
以上で「見学会」のプログラムが終了。
この後、「阿武山古墳」の見学会。
建物の裏から行けるみたい。
このフェンスを通ってきました。
「阿武山古墳」に到着。
以前「阿武山古墳」に行った時には
分からなかった秘話を語ってくれました。
以前の記事
高槻散策シリーズ今城塚編(史跡新池ハニワ工場公園~阿武山古墳)
最初の講義で出てたんですが
「阿武山観測所所長」が「阿武山古墳」に
関与していたそうです。
いろんな逸話があり大きな写真で
紙芝居のように説明してくれました。
実は「京都大学阿武山観測所」に来る前に
分かれ道があります。
「立ち入り禁止」になっているので
気にしませんでした。
実はこの分かれ道の先に横穴を掘って
上から下への穴を掘る予定だったそう。
そして縦穴を掘る時に「阿武山古墳」に
当たって発見に至ったそうです。
その辺の事は「阿武山古墳」近辺にある
「案内・解説板」に表記はありません。
話を聞いて「案内・解説板」を見ると
見方が全然変わりました。
古墳の中のミイラを数日一般公開した時は
約2万人が押し寄せたそうです。
また所長は当時珍しかった撮影を行った。
ミイラなどに対してX線撮影したり。
なかなか先進的な人だったみたい。
最終的に色々あって埋め戻されたようです。
埋め戻した「阿武山古墳」の場所。
昔の逸話がたくさん聞けて楽しかった。
時間ぎりぎりに到着したので
もう一度申し込んでみようかな?
そしてもっと地震計の事や歴史を
学んでみたいと思いました。
おまけ
「阿武山古墳」の見晴らしよりも
途中の「見晴らし台」の方が良い。
かなり見晴らしが良いので
温かくなったらハイキングでも良いかな。
京都大学阿武山観測所
住所
大阪府高槻市奈佐原944
見学会 要予約 ①午前の部 10:00 ②午後の部 13:30
参加費 無料
TEL 080-4640-0214
HP http://abuyama.com/(申し込みはこちらから)