キヤノン電子社長が書いた本
椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる! (祥伝社黄金文庫 さ 13-1)
本書に書かれている内容は
会社自体を高収益体質にする方法。
ものすごくシンプル。
会社を経営していくのだから
黒字の収益は当然。
赤字では会社は存続できませんから。
黒字になるのは当然で、さらに
高収益にするにはどうすれば良いか?
もくじ
- 赤字部署、赤字会社の立て直しを命じられたときには
- なぜ会社から「椅子」をなくしたのか
- 「パソコン」は怠惰の隠れ蓑
- 今日から始められる「会社の垢すり」教えます
- 社員の「自主性」を育てる仕組み作り
- リーダーに求められる資質
1~4章までは会社のハードに向けて
5~6章までは、人間に対しての育て方。
人間がダメでは会社は育たない。
当たり前の事ですが、昨今の会社をみると
社員は使い捨ての様な使われ方をしている
ように感じます。
だから、自分に価値を見いだせず、
自殺している若者が多いのかも。
かの武将の武田信玄も人をこう言って
大事にしていました。
人は城、人は石垣、人は堀
会社のために過労死するほど尽くすなんて
「まっぴらごめん」って話です。
しかし、やりがいのある会社なら話は別。
キヤノンのように人を見てくれたら
世界のトップレベルになろう!
時間、スペース、不良品、移動距離など
すべてを半分にしよう!
そんなスローガンも受け入れて
頑張って働きたくなります。
もちろん、それに見合う給料が出るのが
大前提ではありますが。
企業を黒字にしようとしたら
数字とにらめっこをするのではなく
人の動きに注目する。
やっぱり事件は現場で起きています。(笑)
by 織田裕二さん
会社が黒字化するために努力をしていれば
社員も給料をもらうためには、自ずと
効率よく働かないといけません。
体を動かすのが大変なら知恵をださないと
ダメ社員としてレッテルを貼られ、先々は
リストラ候補に挙がってきてしまいます。
昨今の社員の現実社会はこんなもんですが
本書は、経営者目線で書かれています。
会社である以上儲けがあるのが大前提。
かのパナソニックの創立者で経営の神様
松下幸之助さんもそう言ってました。
そして、儲けるにはどうすれば良いか?
ここで初めてスタートライン。
その考えの一つが冒頭の表題に繋がる。
椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!
立って考えたら時間が短縮できて
無駄な時間がなくなり、生産性が上がる。
そうすると、生産効率も上がり無駄な労力
も減ったりして自然と黒字化に向かう。
そのため仕事を効率的、能率的に前向きに
考える事ができて行動のムダが無くなりさらに
余裕ができて好循環になる。
社会において早さは正義。
たかだか椅子を撤去したでけで得られる
メリットが大きい。
メリット
- 椅子代が節約できる
- 椅子をなくした分だけスペースの節約になる
- 新聞が速く読める
- 社員が健康になる
時々は座りたいですがね。(笑)
案外座り仕事よりは腰にはやさしい。
あながち健康に良いのは間違いではない。
社員が健康になれば次は教育方法。
そんな感じで次々と前向きな考え方を
本書で学んでいける。
書いているのはキヤノンでの仕事を基本に
していますが、自分の会社での働き方の
参考になるのでは無いでしょうか?