橋下徹さんが政界を引退しての
初の出版本。
題名には問題解決の文字が。
日本のマスコミやコメンテーターが
あまり良く言われない昨今。
インターネットが普及したために
今までバレなかった嘘がバレてきた。
薄々は、僕たち一般庶民も分かる。
しかし、ここまで具体的に書けるのは、
やはり、実際に体験できたから。
実行力のある人はやはり違う!
たかじんのそこまで言って委員会の
番組で見かけた時には、サングラスした
ちゃらい兄ちゃんでしたが。(笑)
公人だった時には発言できなかった事を
余すことなく、書かれているのでは?
個人的には、そう思っているのですが
橋下さんは書き足りなかったかも。(笑)
さて、表紙には知事編とありますが
もちろん市長時代の事も書かれている。
政治に関わっていた期間の内容と
元政治家からの見解での意見。
理想論だけのインテリでは書けない事。
実際に経験した事を踏まえて書かれて
いるので深い内容項目がいくつかある。
舛添さん問題、公務員や豊洲問題。
政治問題点へのアプローチの仕方。
少し例外的な扱いとしての公明党。
舛添さんについては、都知事時代は
マスコミからのフルボッコのイメージ。
公私混同している知事のイメージ。
もちろん本当はそれだけではないとは
思われるが、結果的に打たれ弱かった
イメージ。
舛添さんには、政治に関する深い知識や
見識があったのかもしれないが、結果的に
都政をうまく運営できなかった。
足を引っ張る人が大勢いたことも
否定できないけど。
ここまで書いていて、ほとんどが
イメージで終わっている。
一般の人間の認識なんてこんなもん。
なんせ、中身のことがほとんど
分からないのだから。
無駄遣いは事実でしょうが。
橋下さんは、報道された部分だけでなく
何が問題で、どうしたら良かったかを
大阪の事例を元に書いている。
記事の最初にも書いたとおり
本書に求めるのは「問題解決」。
批判だけしても1ミリたりとも進まない。
本書を読んで身につけたいのは
問題解決力。
そのためには、問題の本質をとらえる力と
どうしたら良いかの方針と行動力。
もう一つ大事なのは責任を持つこと。
責任のない人の言葉は軽い。
無責任に言いたい放題言うだけで終わり。
まあ、お偉いさんでも無責任な言動を
している人は相手にされませんが。
自分的には行動力が一番のネックかと。
考えなしに動く上司を持つと、
それはそれで大変ですが。
自分的には問題を解決するための
ヒントをもらうために読んでみた。
もちろん、政治の裏側本としても面白い。
特に公明党についての記述が秀逸。
なるほど、公明党を創価学会の手先として
見るのでは無く、「民意」として見る。
この発想は無かったなあ。
政治の表と裏を経験した人の話は深い。
投資の本に「お金を払うのは誰かの体験」
そう書かれていた。
まさしく、本書は経験本としても優秀。
多角的に見ても面白い。