先日放送していたカンブリア宮殿。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2018/0111/
その番組で取り上げていた
たんぽぽ介護センター。
http://www.tanpopo-kaigo.co.jp/index.html
介護センターの試みがすばらしいと
取り上げていました。
これからの日本は超高齢化社会。
働き方や会社の先行きが不安。
経営方法についてもアタマを痛めている
経営者も多数いることでしょう。
そんな中老人たちで賑わっている施設が
番組で取り上げられていました。
その秘密を感じていきたい。
お年寄りがやる気になり生き生きと
輝いて行動や生活をしている。
施設内での通貨として利用できる
「シード」が設けられている。
施設に入居したり利用したりするには
もちろん本物のお金が必要。
しかし、現金ではないがこのシードを
集めると集めた分だけ利用できる。
本物のお金に近いものがある。
巷で言ったらポイントみたいなものか。
何が画期的かと言うと、施設内で
リハビリを頑張ればシードがもらえる。
頑張ったご褒美に目の前に利用可能な
商品がぶら下がっているわけです。
人間とは単純なもので、目の前に人参が
ぶら下がっている状態だと頑張れる。
この、たんぽぽ介護センターの老人を見て
感じたことの幾つかを抜粋。
僕なりに老人の目線で書いてみた。
- ご褒美が欲しい。
- 動きたい。
- 消費したい。
- 楽しみたい。
- 自分の力で何かしたい。
- みんなと一緒に楽しみたい。
こう書き出してみると、いくつになっても
人間の欲は変わらない事を痛感。
自分が払ったか家族が払ったかは別として
介護センターに入っているのなら、別に
働いたり動いたりしなくても良い訳です。
それなのに体を動かしたりリハビリしたり
しているわけです。
しかし、ただ動いたりするだけでは
はっきり言って飽きる。
その対策として施設通貨のシードを作り
頑張ったご褒美として支払われる。
がんばったご褒美がもらえればこの笑顔。
ギャンブル施設もありますが、これも
ちゃんと考えられています。
ギャンブルとは賭け事。
何も賭けず行う賭け事ほど面白くない
ものはありません。
なのでシードを賭ける。
仮想通貨を賭けるだけで実際のお金を
賭けるわけではないので違法にならない。
人生ゲームなどで、おもちゃのお金を
賭けるようなモノですね。
違いはその玩具のお金が実際に使えるか
どうかの問題。
なるほど、これだとお年寄りも楽しめる。
ただし、お年寄りはお客様。
お客様に楽しんでもらうためには
施設で働くスタッフの力が必要。
次は従業員について。
たんぽぽ介護センタースタッフについては
以下の通りだそう。
- たんぽぽ介護センターの従業員の内9割がパートスタッフ。
- さらに離職率も低い。
- 子供を預けられる託児所がある。
- 残業も一切なし。
- 急な休みもOKという独自ルールがある。
上記の条件を見る限り働く環境的に
かなりゆるい職場に見える。
パートなので給料自体は安いのでしょう。
しかし、子供を預けられる施設があり
急な休みもOKであれば小さな子供を持つ
主婦の人にはありがたいでしょう。
ガッツリ働いてお金を稼ぎたい人には少し
不向きかもしれませんが、マイペースで
働きたい人にはちょうど良いかも。
会社もパートなので人件費を安く抑える
事ができてWIN-WIN。
これで理想の施設の出来上がり。
本当、よく考えられた施設。
自分の実際の働き方のお手本にしたい。
常に他人とWIN-WINの関係が出来るよう
考えて行動したいと思う。