人生一度!腰椎破裂骨折にも負けない!

新・野球を学問するって、なんだか堅苦しそうですが、なんのことはない、大好きな野球を多角的に見てより良くしようとしただけ。

野球を学問する?

なんのこと?って感じの表題。

 

実は、桑田さんが近所に講演に来る予定で

その講演を聞きに行く前の予習のつもりで

本書を購入。

 

新・野球を学問する (新潮文庫)

実際には講演には行けませんでしたが。(笑)

 

しかし、桑田真澄の野球感を存分に味わう

事のできる本であるのは間違いない。

 

野球を愛するがためにそれを学問する。

 

もともと早稲田大学に入って勉強したくて

好きで実績を出した野球とのコラボ。

 

野球を学問の立場から見ていく。

 

昔から、運動系は悪しき風習があるので

理論ではなく昔からの風習が多かった。

 

自分自身の事を語るのは少し恥ずかしいが

桑田真澄とはほぼ同年代。

 

おまけに元運動部。

 

昔の体育会系の体罰時代などの時代背景は

桑田さんが語るまでもなくよく知っており

今振り返っても指導方法はどうかと。

 

気合だ!根性だ!

 

それだけで、指導していた指導者の

なんと多かったことか。

 

しかもタバコを吸いながら。

 

それでも愛情を感じる指導者はいましたが

理論的に指導できる指導者は少なかったと

感じておりました。

 

年齢を経て後輩や部下に指導する時に

思うのは、理論的に説明することの、

なんとまどろっこしいことか!

 

これぐらい感覚ですれば良いのに。

やってたら分かるやろう?

 

なんて考えてしまうことが無能な指導者の

証明なんでしょう。(泣)

 

理論的な指導や、感情的になって殴って

言うことを聞かせようとする未熟な指導者

が大多数なような気がします。

 

未熟な指導者にありがちな、

昔からのやり方に固執する人。

 

そんな指導者に、理路整然と進言する

勇気と頭の賢さ。

 

もちろん、実績が伴っていなければ

誰も、進言に耳を傾けてくれません。

 

練習時間を短くすることを進言して

実際に練習時間を短くしても強くなる。

 

逆に練習時間を短くしてからが

PLの黄金時代の幕開けだったそう。

 

このへんが、桑田さんのすごいところ。

 

そして、プロ野球選手を相手にして

調子の善し悪しを動画や静止画などを

比較して良し悪しを指摘する。

 

さらに、昔からの指導方法や練習環境など

現役のプロ野球選手からアンケートをとり

声として取り上げたこと。

 

このアンケートの部分だけでも画期的。

野球界に貢献できるのでは?

 

さらに野球界だけでなく、サッカーとの

比較から野球界の問題点まで掘り下げます。

 

しかも、野球選手側からだけでなく

サッカー界を運営していくにあたり、

組織的に優れた部分に着目。

 

具体的にはアマチュアとプロとの関係。

 

サッカーはアマチュアからプロまでの関係

が良好でFIFA(国際サッカー連盟)を中心と

してピラミッド型にまとまっています。

 

それに比べると、野球は頂点が定まらず

運営団体も多くピラミッド方には程遠い。

 

これらは一例ですが、感覚的な指導や

野球界についてではないことだけは確か。

 

理論的な指導方法、選手を守るための環境

組織的な運営方法などを学問に昇華。

 

桑田真澄の野球観に触れると勉強になり

刺激を受けること間違いなし。

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