絢爛豪華(けんらんごうか)
本丸御殿を表すにはピッタリかと思う。
本丸御殿内を見学してそう感じた。
見栄っ張りと言われる名古屋人気質。
それは、徳川家から派生したものだったかも。
普段の生活は質素倹約。
ここぞと言う時に豪勢にお金を使う。
最近は廃れたが嫁入りの際には
嫁入りトラックと呼ばれる派手なトラックを
町中で見ることができたらしい。
外部リンク
紅白幕に包まれた「嫁入りトラック」とは? 消滅した名古屋独自の婚姻文化
名古屋城の天守閣に入ることができないので
名古屋城敷地内を観光するとなると
本丸御殿がメインになる。
耐震に問題があるので今は天守閣には入場不可。
そのため、本丸御殿に入るには
行列に並ばないといけない。
まあ、行列に並んだら並んだで
外観を撮影して楽しんだら少しは気も晴れる。
中に入ると、新しい建物の匂いがする。
昔の戦争で建物自体は火事で消失し
平静30年に復元工事が完成したばかり。
新築の雰囲気があって当たり前。
昔から現存する建物も味はあるが
キレイな建物を見るのも味わいがある。
どう味わいがあるかというと
壁やふすまに描かれたトラなどの絵が映える。
昔に描かれたモノであれば、
きっとくすんだ絵を見ることになる。
そうなると、当時のきらびやかさを
現代人は感じることができなかったであろう。
戦火で焼かれ建物自体が失われたのは残念だが
建物が復旧したのであれば、当時の本丸御殿を
感じることができてむしろ良かったかも。
本丸御殿の復元手法など解説されている。
玄関・大廊下
上段之間は京都を表しており
押板に描かれているのは先日登った愛宕山。
愛宕山登山を満喫したのでレポしてみます。山の頂上三角点も制覇したので昼食場所や景色の良い場所を紹介。
思わぬところで愛宕山の歴史を感じた。
二重折上げ小組格天井(こぐみこうてんじょう)
造りが豪華である。
天井、壁面の造りや彫刻など、見るものすべて
絢爛豪華の一言である。
ふすまには、徳川家を表す「葵の御紋」。
上洛殿
本丸御殿で一番格式の高い部屋。
上御膳所
天井には煙が出ていくよう細工されている。
下御膳所
上御膳所と同じ作りをしているが
こちらの方が座って火を使える。
金属三脚が置いてあるので
使われている姿が想像しやすい。
キャンプやバーベキューでよく炭を使っている。
なので、炭の効用はよく分かる。
ジンワリした温かみのある炭の利便性は
料理を温めるのに最適だったかも。
名古屋城天守閣木造復元募金箱。
本丸御殿とは関係ないが募金箱が設置されてた。
天守閣の復興を早期に望む。
本丸御殿
住所:愛知県名古屋市中区本丸1
入館時間:午前9時から午後4時まで
休館日:12月29日~31日、1月1日(4日間)
入場料:無料(ただし、名古屋城観覧料が必要)
TEL:052-231-1700