井村雅代コーチといえば
シンクロナイズドスイミングで
世界的に有名なものすごいコーチ。
シンクロでのメダリストを多数輩出。
世界に誇る日本のコーチである。
いわば、人を教えるプロ。
部下や後輩を指導するのであれば
これほどの実績を持った人の考えが
気にならないわけがない。
きっと参考にすべきことがたくさんあるに
違いないと思い本書を手にとった。
その考え方が正しかったのを
本書を読んで、実感しました。
読んでみて感じたことは
昭和の頃とあまり変わらないこと。
昭和といえば鉄拳制裁が代表的。
もちろん相手を殴ったり叩いたりして
教える方法は論外。
僕が昭和と変わらないと感じた事は
- 悪いところを注意して、
- 具体的に改善方法を提案して、
- できたかどうかチェックする。
本当に正しいことは不変!
何も特別なことはしていないんですよね。
特別なことと言えは「信頼関係」でしょう。
生徒とコーチとの信頼関係
愛情と厳しさを持って相手に接する。
確かに方法論は平成を経て令和になって
進化したかもしれません。
しかし、相手を見て本気で指導すれば
伝わるものがあります。
ただし、指導するほうが独りよがりでは
生徒はついてきません。
結果も伴いません。
井村コーチの指導方法が正しいかどうかは
結果が伴うかどうかで判断できます。
結果が井村コーチの指導方法が正しいか
どうかを判定してくれます。
以下は井村コーチが掲げる信念
とでも言いましょうか?
- 目標を持って物事にあたる。
- 何がなんでもやると決めて行動する。
- 確固たる信念をもって指導する。
こんな信念を持って事にあたっているとは・・・
これは男でも惚れます。
口先ばっかりでなく実績として結果を
出しているのですから。
小手先の技術だけをレベルアップさせる
のではなく、目標に到達させるまでの
マネジメントがすばらしい。
相手の努力の方向や方法、心の持ち方や
考え方について心配りをし指導する。
そりゃ、選手はメダルを取れるわけだ。
Adriano GadiniによるPixabayからの画像
もちろん、指導された選手の努力は必要。
メダルを取れた選手はすばらしい。
厳しい練習にも耐えて結果を手にして
メダルを手にしたりもする。
しかし、正しい努力の方向を指し示して
くれるコーチが身近にいることが、どれだけ
恵まれているか。
そう考えた時、子供や後輩や部下などに
正しい道を教えられるように努力が必要な
自分に気づいた。
技術論や精神論など多方面から見られる
本書は、すごくためになる本。
指導書でもあり多種多様な顔を持つ本。
井村コーチの考え方に少しでも触れると
行動したくなってくるから不思議。
やるからには結果も出したくなる。
アグレッシブな自分と出会えます。